1971年にスタンフォード大学心理学部で実際に行われた実験をもとにして作られたドイツ映画です。


被験者においては、いかにして非個人化や権力への服従が起きていくか等が描かれ、歯止めが利かなくなる様子が映し出されます。でもあくまでもこの映画にはリアリティが薄く、たぶんそれは、相当強固な自我を持つ主人公のせいなのではないかと思いました。


見ていて苦しくなります。やたらなホラーより怖いです。


この映画を観ていて、私の所属している某研究会の組織図を見るようで吐き気がしました。狭い中で組織を作りあげると、必ずヒトラー的な存在が出てきて、それに服従しなければ無法者とされるのです。


私には、この主人公のように闘う勇気はありません。

ただ耐え、この日々が過ぎるのを待つしかないのです。