ゲイの老人ホームでアルバイトすることになった、地味で無愛想でブスな事務員、柴咲コウ。実はこの老人ホームには、自分と母親を捨てた、みんなに「卑弥呼」と呼ばれる父親がいて、すでに終末期を迎えていた。
父親に会わせるためにこの手はずを取ったのが、父の若い恋人、オダギリジョー。
とにかくオダギリジョーが美しい。その佇まい。鍛えた身体に華奢な輪郭の整った顔。オダギリジョーって仮面ライダーのときから見てるけど…こんな感じだったっけ!?って目を疑うようなオーラを放ってる。白いスーツ姿なんて、もう。甘い溜息ばかりで、言葉が出ませんデス。
ゲイっぽい喋り方なんて全然してないのに、その美しい物腰だけで、じゅうぶんな程雰囲気をかもし出してる。
ストーリーも考えさせられました。
老いって寂しいです。老いって怖いです。生きてれば回避できない問題。
…でもそれがもし、同性愛者だったら?
そこに生じてくる偏見や差別。恐怖。そして孤独。
抱えきれないほどの問題が山積みなんですね。